こんにちは。
グローバル留学センターの橋本です。

ここ最近、カナダ政府が学生ビザの発行を厳しくする為に様々な変更を行なっています。
本日はその中で特に重要な点についてお知らせします。

政府が学生ビザについて様々な政策を始めたその背景にあるのは、移民や留学生の受け入れ過ぎによる、住宅不足による家賃の高騰や医療崩壊、そして質の低い学校による留学生の搾取や、インド系の留学エージェントによる違法な学生ビザ申請となります。家賃の高騰に関しては移民や留学生だけの問題だけではないと思いますが、留学生や移民の受けいれ過ぎに不満の声が上がっているので、その不満を抑える為のパフォーマンスかと思います。果たして家賃の高騰を抑えれるのかは疑問です。

昨年は学生ビザ申請をする為の資金証明の基準を上げたり、入学許可書を移民局と確認することを義務付けるなどの措置を実施しましたが、先日の発表では学生ビザ発行数を削減する2023年と比較して35%減となる約36万件に削減すると発表しました。ビザの発行数を36万人程度にするとの事ですが、この枠を各州に振り分けて、その後州から各学校に枠を割り当てられるようです。留学生はオンタリオ州、そしてBC州に集中しているので、トロントやバンクーバー では大幅に学生ビザ発行数が削減される可能性が有ります。

今後学生ビザを申請する際には、州が発行した認証(attestatation)を別途提出する必要があるとの事です。
この認証の受け取り方や提出の仕方などはまだ確定していなく、3月31日までに詳細が発表されるようです。その為現時点では学生ビザを申請する事はできませんので、学生ビザの申請がまだの方で、この春に留学される方はビザが間に合わない形となります。またビザ発行数が減りますし、ビザのプロセスにどれぐらい時間が掛かるようになるか未定ですので、現段階でしばらく様子を見るのが安全です。

さらにBC州においては、州内の留学生に対して州が最低英語力の条件を定めると発表しました。

これまでは入学の為の英語力条件を学校独自で定めていましたが、学校の質の向上、キャリアに向けて十分に準備できるようにする為に州が最低条件を定めるとの事です。
条件はどれぐらいの英語力に設定されるか未定ですが、仮に公立カレッジレベルの基準(IELTS6.5前後)
になると入学出来る学生は大幅に減ると思います。今話題のコープ留学の学生の多くが入学出来なくなってしまうと思います。

「変更点のまとめ」
・学生ビザ申請の為の資金証明の条件を引き上げ
・入学許可証が正しいか確認するプロセスの追加
・学生ビザ発行数の削減→2023年比で35%減となる約36万件→州によっては学生ビザ発行数が大幅に削減される
・学生ビザ申請に州からの認証(attestatation)が必要→現時点ではシステムが構築されていないので学生ビザ申請が出来ない
・BC州は高等教育期間で就学する為の最低英語条件を定める
他にも変更点は多々有りますが特に重要な点はこれらの変更かと思います。

「影響について」
今回の変更により様々な影響が予想されますが(現時点では詳細がまだ分かりませんので、あくまでも予想となります。)
特に心配なのが、学生ビザの発行数削減により、学校や留学エージェントの経営が厳しくなる可能性が有ります。
今回学生ビザの発行が停止した事により、予定通り留学ができずにキャンセルされる方も多いと思います、また上記では述べていませんが、私立カレッジと公立カレッジ提携プログラム(PPP)が9月の入学からポスグラ対象外(卒業後に取得できる就労ビザ)となったので、PPPのプログラムのお申込者のほとんどがポスグラ目的なのでキャンセルが相次ぐと思います。BC州がどれぐらい英語入学基準を定めるかによりますが、基準が今よりも非常に高くなると入学出来なくなる学生が非常に出てくるでしょう。今人気のコーププログラムは英語入学基準が比較的低いので入学出来る方が多いですが、条件が上がると留学出来ない学生は増えキャンセルも出てくると思います。
自転車操業の学校や留学エージェントはキャンセルが相次ぐと最悪倒産も有り得るので注意が必要です。
昨年、バンクーバーの老舗のエージェントが実は自転車営業で運営をしていて、資金が回らなくなって倒産しましたが、
同じような事が起きる可能性もあると思います。
現在の先が読めない状況の中で、学校お申し込みや、支払いを急いでくるエージェントや学校は注意が必要かも知れませんのでご注意くださいね!エージェントと倒産被害を避ける方法として、学校に直接学費を支払う事も可能ですので、心配な方は学校に直接お支払いくださいね!

今回の変更は学生ビザについてなので、ワーキングホリデーや観光ビザでの渡航(半年以下の就学)は何の影響もありません。
学生ビザでの渡航が難しくなった方はワーキングホリデーを検討されるのも良いかも知れませんね。
本日は長くなりましたので以上となります。

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