こんにちは。
グローバル留学センターの橋本です。

本日は最近日本人が選ぶ人気留学地トップ3と言っても良いぐらい人気のフィリピン留学について書きたいと思います。実は私、先日フィリピンのセブ島の学校を視察、プチ留学して来たばかりです!

カナダ在住11年、留学カウンセラー歴8年の私が自分を通してフィリピン留学について正直に書きたいと思います。
フィリピン留学の良いところも、悪いところもしっかり案内して行きたいと思います。

フィリピンで英語の勉強?


まず、英語を勉強するのに「なぜフィリピンに行くの?」と思われる方も未だ多いかと思いますが、実はフィリピンは世界で5本の指に入る英語を話す人が多い国なのです。(参考)なんとイギリスやカナダ、オーストラリアよりも英語を話す人口が多いのです!幼い頃から英語教育が始まり、大学では授業は全て英語で行われています。その為、フィリピンは第二言語が英語となり、テレビや新聞、街中の広告の多くが英語となっています。フィリピンの人達は英語に囲まれた生活をしています。北米などにフィリピンからの移民が多い理由は、英語が話せるので言葉の不便を感じなく英語圏であれば暮らし易いからです。お年寄りの方を除き、若い世代のフィリピン人は不自由なく流暢な英語を話します。
実はフィリピン留学は、格安で留学が出来ると昔から韓国では人気があり、その流れが日本に広まっていきました。フィリピンの語学学校の多くが韓国資本なのはその様な理由です。

実際にフィリピン滞在期間中は全て英語で生活ができ不自由がありませんでした。タクシー、スーパー、コンビニ、ショッピングモール、スパ、ホテルなどなど全て英語なのでとても生活がし易かったです。お年寄りの人などが片言の英語であったり、話せない人もいるようですが、私の滞在生活中はその様な人に会うこともなく、若い人たちや中年の方と会う機会が多かったのでみんな流暢な英語を話せていました。

フィリピン留学が人気の理由

航空券代金が安く、直行便であれば日本からわずか飛行機で約4時間30分と気軽に行ける事があげられます。時差もたったの1時間なので不便も感じません。事前にビザ申請も必要なく往復航空券さえ取得すれば、気軽に行けるので準備の負担も少なくて済みます。時期によっては航空券が10万円ほどしたり、マニラ経由の場合は乗り継ぎなど入れると10時間ほど掛かる場合もあるので、航空券やタイミングを賢く選びましょう!

フィリピン留学の人気の一番大きな理由として挙げられるのが、留学費の安さ、そしてコストパフォーマンスです。フィリピンはまだまだ発展途中に国なので、日本や北米の国と比較すると物価が非常に安いです。生活費も安ければ、人件費も安いので、学費・滞在費がとても安く収まります。
ちなみにマクドナルドやケンタッキーなどは日本やカナダの半額以下でした。
学校の費用の中に宿泊代・食事代も含まれいて、欧米留学の半額であったり、2/3程度の費用に収まります。欧米の語学学校は少人数制(15人程度)のグループレッスンとなりますが、フィリピンの場合はメインはマンツーマンレッスンとなります。
マンツーマンレッスンが格安で受けられる事ができ、1日の授業数も多いのでコストパフォーマンスは抜群です。最近ではIELTSやTOEFLテスト対策コースや、IT技術を学べる専門クラスも増えて来たので、目的に合わせた専門クラスも受講可能です。

(写真はCEA(Cebu English Academy)のマンツーマンの様子)

フィリピンの治安について

フィリピンと聞くと治安が悪い国とイメージされる方も多いかと思います。
それが本当か嘘かと言うと、治安が良くない国と言うのは事実ではあります。
他社の様に「フィリピンは安全な国なんで大丈夫ですよ~」と軽く紹介したくないので、正直お伝えをしておきます。ある調査会社が世界の治安を数値化している世界平和指数を見ると、2018年度は日本は9位、フィリピンは137位となっています。日本と比較すると治安の差は一目瞭然です。
銃社会ですし、凶悪犯罪、誘拐、窃盗、スリ、ぼったくりの数も日本よりも多いです。

ただ、フィリピン留学で皆さんがよく行かれるのはフィリピンのセブ島という島になります。
海が綺麗なリゾート地として名前を聞いた事がある人も多いと思います。
私が視察、プチ留学したのもここです。


治安が悪いと言われるフィリピンですが、アジア有数の大人気リゾート地、観光地として栄えているセブ島は他のフィリピンの街よりも治安は非常に良いです。政府、観光業界の努力で、凶悪犯罪の被害もほとんどないようです。ただ、スリ・置き引きなどの軽犯罪には気をつける必要があります。
私もフィリピンに来るまではすごく警戒をしていたのですが、セブ島で過ごしている内に本当にフィリピンって危険なの?って思うくらい安全で生活しやすい事に驚きました。
セブ島にもう6−7年住んでいる学校関係者に聞いたところ、ITパーク内であれば女性人で夜中の3時に歩いても大丈夫だそうです。(皆さんはやめてくださいね!)
幸いな事に、どこの学校関係者に聞いても、置き引きスリの被害に有った学生はいますが、重犯罪に巻き込まれた学生はいないとの事です。色んな学校を見てカナダよりも親子留学や中高生大学生の若い留学生が多くて驚きました!

メキシコ(世界平和指数140位)はフィリピンよりも治安が悪いと言われていますが、メキシコにあるリゾート地・カンクンは非常に治安が良く、世界中から観光客が集まってきます。セブ島もそのような感じです。(分かりづらい例えですよね。汗)

とは言えセブ島が安全と言っても日本水準ではない事は確かなので気は抜けません。
なので、滞在方法も欧米のようにホームステイやシェアハウスで滞在するわけではなく、セブ島では学校が運営する寮や、ホテルに滞在します。滞在施設は学校と同じ施設内にあったり、隣接されていたり、送迎バスが出ているので、公共交通機関を利用して通学する必要は有りません。校内や滞在先には警備員や防犯カメラ等のセキュリティ対策もしっかりされいます。

イメージ的には、全寮制の高校の様な感じです。門限なども有り外出などルールでしっかり管理されています。学校にしっかり管理されて、意外と自由度が他の留学国よりも低いので、子供を見送る親御さんにとっては安心かもしれません。

フィリピン留学のデメリット

フィリピン留学は良い点もあれば悪い点もあります。
先ほど説明した治安の問題以外にも、英語の訛り、食事や衛生面など気になる点があります。
◾️フィリピン英語、講師について
フィリピン人はとても流暢に英語を話す事ができますが、と言っても第一言語はタガログ語で、英語は第二言語となります。なのでフィリピンの英語には訛りがあります。イギリス・アメリカ、カナダの国単位で英語の訛りはありますし、アメリカでは地域によって訛りがあるのと同じ様に、フィリピンの英語にも訛りがあるのです。私が初めてカナダでホームステイをした家庭がフィリピンから移民してきた家族だったのですが、アメリカ英語に慣れていた私は、最初の頃はフィリピン訛りの英語を全然聞き取れなかったのを覚えています。ただ、最近の若いフィリピン人たちは年配の方と比べると訛りも少なく、比較的綺麗な英語を話しています。私がマンツーマンで教わった20代前半のフィリピン人講師達はネイティブに近い綺麗な英語を話していましたので、基本的に学校の講師の人たちはしっかり教育を受けているので、一般人よりも綺麗な英語を話します。とは言え、ネイティブスピーカーではないので訛りは多少あるので、海外ドラマや映画のようなカッコイイ英語に憧れている方は気になるでしょう。ただ、フィリピン人は世界中に進出し様々な英語圏の国で働かれています。カナダにもたくさんのフィリピン人がいますが、みんな現地で英語を使ってホテルや病院、銀行など現地企業で働いています。
(ちなみにトロント、バンクーバーのホームステイ家族の90%以上はフィリピン系カナダ人です。)この事はフィリピン英語は訛りがあっても、十分に英語圏で仕事ができる英語と言う事の現れだと思います。また、現代では母国語を英語とする人よりも、第二言語を英語にする人の方が圧倒的に多いので、ネイティブの格好いい英語に拘り過ぎず、まずは英語でコミュニケーションを取れる様になる事が大切です。
どこの国でも言える事ですが、先生の質はバラバラです。訛りも先生によって大きく異なります。フィリピン人講師は英語のネイティブスピーカーが使うような言い回しや、スラングなど知らない人が多いです。逆にカナダでは使わない言い回しを教えてくれたります。英語のスピードはネイティブと比べると遅いので初心者には良いですが、それに慣れて欧米に来るとネイティブの英語が早すぎて最初をびっくりするかも知れません。最初はネイティブのリンクした英語を聞き取れないと思います。

◾️食事や衛生面について
フィリピン料理が合う人合わない人は大きく分かれます。現地料理はオイリーで肉中心で、癖が強いのでツライかもしれません。ただ、最近は日本食レストランや欧米にレストランも多いのでフィリピン料理を避けることは容易です。レストランによっては日本のように衛生面がしっかりしていないところもあります。気温が高く、衛生管理意識も低いため、何かに当たりお腹を壊す方も多いです。なのでなるべく安くてもローカルのレストランなどあまり衛生的ではなさそうなところでは食べない方が良いでしょう。私はストッパと正露丸を常備してましたが、綺麗なモールに入っているファストフード店で食べる機会が多かったので、幸いお腹を壊す事はありませんでした。
語学学校では3食食事が付いているので、週末とか出かける時以外は、ほとんど外食をする必要が有りません。学校の食堂はしっかり衛生面も管理され、食事も日本食であったり、日本人の口に合うものが提供されるので、食事の面でも不味くて食べれないと言う事はほとんどないと思います。

トイレットペーパーが流せない、、、
トイレはトイレットペーパーを置いていないトイレが多く、自分でトイレットペーパーを持ち歩く必要が有ります。そしてフィリピンのトイレはすぐに詰まるそうで、基本的にトイレットペーパーを流せません。使用した紙は横に置いてあるゴミ箱に捨てます。正直これにはなかなか慣れませんでした。
暖かい国なので臭いも気になりますし、衛生的に結構いやでした。

◾️フィリピンの語学学校は日本人、韓国人だらけ
セブ島行きの飛行機に乗ると、90%が日本人でそのうち80%ぐらいが学生くらいの若い乗客ばかりでした。そして空港に着いて外に出ると日本人ばかりで正直驚きました。日本の飛行機の到着時間が重なるそうで、夕方の時間帯は空港が日本人ばかりになるそうです。あまりに日本人が多くてびっくりしました。もしかするとハワイ以上に日本人率が高いかもしれません。
フィリピンにある語学学校のほとんどが韓国人、もしくは日本人経営の学校です。なので学校内は日本人ばかりであったり、韓国人ばかりだったりします。最近では韓国資本の学校でも日本人の方が多いそうで、セブ島の学校では今は日本人留学生が一番多いみたいです。
欧米の学校のように、世界各地から留学生が来ていて交流できるとかはまずないです。留学地では日本人を避けると意気込んでいても、学校には日本人しかいなかったりするので英語漬けの環境は作る事が出来ません。なるべく英語を話したい方はイングリッシュオンリー制度がある様な学校に通われると良いかと思います。
フィリピンのセブ島だけでも、現在100校近くの学校があるそうです。正直マーケット規模の割には学校の数が多すぎると思います。現地の学校関係者もこれから質が良い人気の学校が生き残っていき、多くは淘汰されていくと言ってました。通う予定だった学校が倒産するなんて事もあり得るので、学校選びは慎重に行いましょうね。

◾️長期フィリピン留学はあまりお勧め出来ない
フィリピンに留学をする場合は、長くても6ヶ月程度、一般的に3ヶ月程度で十分だと思います。フィリピン留学はマンツーマンレッスンが主流でいつも決まった先生と会話していたり、また英語が上手でない日本人同士グループで会話の練習をしているので、自分が英語出来ていると勘違いしてしまいます。またその様な環境なので一定のレベルまで行くとそこから伸びにくいのです。なのでフィリピン留学は、英語を話す事に慣れていないシャイな日本人、そして基礎文法もままならない初心者には良いですが、ある程度の英語力がある(中級以上)方にはオススメは出来ません。初心者が短期集中で基礎固めに3ヶ月ほど行くのが良いと思います。マンツーマンでたくさん話す事により、日本人が持つ英語を話すことに対する自信の低くさを解消できるでしょう。
フィリピン留学はITを学んだり、IELTSやTOEICのスコアを伸ばす為、親子留学などの留学に通うのであればコスパが良いので非常にオススメです。カナダの永住権を取る為にはIELTSのスコアが必要ですが、カナダの学校に通ったり、チューター(家庭教師)を取ると学費が高く、授業数も少ないので、1−2ヶ月フィリピンで集中してスコアを伸ばすなんても言う、専門留学は非常にアリだと思います!

セブ島を経由しての2カ国留学について

ここ数年で増えてきた留学プランが「2カ国留学」となります!
インターネットなどで留学について調べている方は、良く目にされているのではないでしょうか。
2カ国留学とは2カ国語学ぶ留学ではなく、2カ国で英語を学ぶと言う事を指しています。
英語力が初心者の方がフィリピン留学で集中的に英語の基礎を固め、英語に慣れてから、アメリカやカナダといった欧米へ留学に行く留学スタイルの事です。物価の安いフィリピンは語学学校、滞在費も欧米に比べると安いので、留学費用を節約出来ると一気に日本に広がりました。
フィリピンの学校は1日の授業時間が長く、授業の半分はマンツーマンレッスンが組み込まれています。日本人はグループの中で発言するのが苦手なので、周りを気にせず、間違いを恐れず会話の練習が出来るマンツーマンレッスンは英語初心者の日本人学生に合っています。
欧米英語圏の授業は基本グループレッスンなので、英語力に自身がない日本人は発言をしない傾向にあります。フィリピンのマンツーマンレッスンで英語で話す事に慣れておく事により、欧米の学校のグループレッスンに入った時にも自信を持って話すことが出来ます。
また、フィリピンで英語力付けておくことで、欧米の学校に移った際に他の日本人学生よりも少し上のクラスからスタート出来ますので、日本人が多い初級クラスに入ってしまう事を避ける事が出来ます。

フィリピン留学はあくまでも基礎固めの場、フィリピンである程度英語力を付けたら、今度は英語の本場のカナダやアメリカなどで勉強しましょう。フィリピンで身につけた基礎を英語の本場の国でさらに磨き、ネイティブが話す英語に慣らしましょう!フィリピンで英語ができる気になっていたら、井の中の蛙!やはり英語の本場の国とフィリピン英語は違います、フィリピンでは通じたのにカナダやアメリカでは英語が伝わらない、スピードが早過ぎなんて事は必ずあります!なのでフィリピンだけで終わらせずに、必ずネイティブの国でネイティブの英語に触れて、本場の英語を学んで、自身の英語をどこででも使える英語に仕上げてください。

グローバル留学センターではフィリピン+カナダの二ヵ国留学の手配も可能です。
弊社で2ヵ国留学をされる方には、2ヵ国目のカナダ留学費用を割引きさせて頂きます!
二ヵ国留学にご興味を持たれましたら先ずはお問合せ下さい。
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フィリピン留学メリット、デメリットまとめ

最後に、フィリピン留学のメリット、デメリットをまとめておきたいと思います。

メリット
1、日本から近く、航空券も安く、ビザ申請無し、時差も無いので気軽に行ける!
2、学費、滞在費、物価が欧米に留学するよりも非常に安い!
3、マンツーマンレッスン、レッスン数も多いのでがっつり勉強できる!
4、南国のリゾート地なのでバケーションと両立した留学ができる!
5、IELTS試験対策や、IT技術を学べる専門クラスも充実して来ている!

デメリット
1、日本に比べると治安が悪い
2、英語の訛りがある
3、食事や衛生面が気になる
4、初心者向けで中上級者や長期留学には向かない

私がフィリピン視察、プチ留学を終えて思った事は、フィリピン(セブ島)は安全で、ネット環境や、移動環境が整っていて非常に生活がしやすかったです。想像していた、話を聞いていたよりも非常に快適に生活ができました。また、フィリピンの学校は過保護と言っても良いくらいサポート体制も充実していて、学校の授業の質も高いと感じました。多くの学校が受験大国の韓国、そして日本人経営なので、日本人(アジア人)にあった勉強スタイルでしっかり勉強が出来ると感じました。
欧米留学、フィリピン留学それぞれ特徴が有るので、どちらが良いと言う事は一概に言えませんので、個人個人に有った留学国をお選び頂くのが良いかと思います。どの国を選んだら良いか迷われた方はまずはご相談ください。要望をお聞きし有った留学スタイルをご案内させて頂きます。

以上、最後までお読み頂き有難う御座いましたら。
フィリピン留学について良い事も、悪い事も正直に書いていました。
皆さんの留学地選びの参考になれば幸いです!

フィリピン留学にご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
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